音楽
DINO!の音楽は最初から少し古いハリウッド映画みたいな雰囲気がいいと思っていたので、そういう構成で物語全体の音楽イメージを作り、担当してくださった柳浦 遊さんにそれを伝えて作曲を依頼しました。
ただし、浮かぶ限りの場面に音楽を入れたくなっていたので非常に曲数が多くなり大変な苦労をかけたと思います。
映像はほぼ完成気味な状態だったから、イメージを伝えるのに抽象的になりすぎなくて済んだ部分はせめてもの救いだったかもしれません。
最初に出来上がったテーマ曲を聞いた時にはすぐにピンとは来なかったのですが、まず1度聞いただけでフレーズが頭に残ったこと。そして2、3度聞いているうちに柳浦さんにはこういう音楽が聞こえる世界なんだなと解釈し、自分一人で作っていた作品に他者の血というか感情が入ることの面白さを感じました。個人制作がグループ制作になった瞬間であり、今ではこの曲以外には浮かばないです。

演奏と収録
演奏は柳浦さんの紹介でブルガリアの楽団に決まっていたものの、コロナウイルスの猛威によって必要な編成が取れないことが判明し、急遽キャンセルに。そして再び柳浦さんが辣腕をふるってチェコのCapellen Orchestraに話をつけてくれました。日本とチェコを繋いでの遠隔演奏はなかなかスリリングで、予算で時間を買うということが非常によくわかりました。

柳浦 遊さん ウェブサイト
DINO! サウンドトラック

声と効果音
少年は元々台詞がないイメージだったのですが、それでも息遣いやリアクションに関係する声は必要だったので色々と考えた結果、アニメーション作家として活躍する久野遥子さんにお願いしました。バクは喋るというよりも楽器が声になっているようなキャラクターイメージがあり、こちらは同じくアニメーション作家の中内友紀恵さんに台詞のように管楽器を吹いてもらいました。そこに効果音で獣のような声をミックスしています。
環境の効果音は森の音や岩の崩れる音、衣擦れ、足音など様々に望月久美子さんにつけてもらいました。DINOの声も望月さんによる人の声を使いつつ獣っぽく仕上げた声です。自分の中のイメージはスターウォーズのチューバッカが喋るようなイメージでした。